Windows11の更新が多すぎる理由と macOS との違い

Windows11の更新が多すぎると感じたことはありますか?

「なぜこんなに頻繁に更新されるのか」
「なぜ今のタイミングで言ってくるのか」
「放置すると問題があるのか」

作業に集中しているときや、
作業が終わって「さあ帰ろう」と思ったとき
に始まる更新通知や再起動の要求。

こんなんに、うんざりした経験は少なくないはずです。

Windows11の更新が多すぎると感じるのは、
使い方の問題ではなく「OSの設計思想」の違いです。

この記事では、

① Windows11の更新が多く見える理由を構造的に整理しつつ、
② macOSと比較したときに見えてくる更新設計の違いを解説します。

そのうえで、更新ストレスを減らしたい人にとって、どんな選択肢が現実的なのかを考えていきます。

目次

「Windows11 の更新」は何を更新してるのか

「Windows11の更新」や
OS のアップデートと呼ばれる作業は、何を更新したりアップデートしてるのでしょう?

それは、Windows11 や macOS など
オペレーティング・システム(Operating System:OS)と呼ばれるソフトウェアの集合体を更新・アップデートしています。

OS は、
ハードウェアとアプリケーションの橋渡し役として、
コンピュータ全体を効率的に管理します。

一般的に階層構造を持ち、
カーネル(核)を文字どおり中核にした、複数のソフトウェアで構成されます。

OSを構成する主な要素

OSを構成するソフトウェアには次のようなものがあります。

  • ブートローダー: 起動時に BIOS/UEFI からカーネルを読み込み、初期化します。
  • カーネル: OSの中核で、メモリ管理、プロセス/スレッド管理、デバイス制御、ファイルシステム、ネットワークをコントロールします。
  • デバイスドライバー: プリンタ、GPU、USBなどのハードウェアのコントロールを行います。

その他に、次のような役割を持つソフトウェアがあります。

  • シェル: コマンド(Bash/Zsh)や GUI インターフェースでユーザー入力を処理します。
  • デーモン/サービス: バックグラウンドで動作し、処理します(例: ネットワーク、印刷、スケジューラ)。
  • ユーティリティ/ライブラリ: ファイル管理、バックアップ、APIなどのサービスを提供します。

これらが分業することで、
ユーザーもアプリも、
ハードウェアを意識せずに動作できます。

上のは一般的なOSの説明ですが、
実際の OS は設計思想の違いから、多少の違いがあります。

たとえば Windows では、次のように階層がわかれています。

Windowsの構造(Science Parkより)

macOS では、次のように3つの役割・機能をハイブリッドしたXNUカーネルの上で、コアサービスやウィンドウを管理するウィンドウサーバーが動作しています。

macOS の構造

OS の更新・アップデートの本来の目的

Windows11の更新やバージョンアップ、
macOS のアップグレードは、これらの OSを構成するソフトウェアを

丸ごと更新したり、
一部のみを入れ替えたり

する作業です。

昔はユーザーが手動で更新・アップグレードしていましたが、今は自動でやってくれます。

OSの更新・アップデートは主に
セキュリティ強化、バグ修正、新機能追加、パフォーマンス向上を目的としています。

これにより
システムの安定性と互換性を維持します。

  • セキュリティ脆弱性の対策: 新たな脆弱性(ゼロデイ攻撃など)を修正し、マルウェアや不正侵入を防ぐ。
  • 不具合(バグ)の修正: ソフトウェアの不具合を解消し、安定性を高める。
  • 新しいハードウェア・ソフトウェアへの対応:新しいプリンタやゲーム、周辺機器(USBデバイスなど)が登場したとき、対応するために更新や変更をします。
  • 新機能の追加/操作性の向上: UI のリニューアル、ハードウェア対応改善、消費電力の最適化、AIアシスタントの導入など、時代に合わせた新機能が追加されます。

更新・アップデートを放置するとどうなる?

OSアップデートを放置すると、
サイバー攻撃やマルウェア感染のリスクが急増します。

また、
システムが不安定になったり、
気が付かないうちにサポート終了になり、
業務停止になる場合もあります。

アップデートを放置することは、「家の鍵を壊れたまま放置する」ようなものです。

具体的なリスク
  • セキュリティの侵害:未修正の脆弱性を悪用され、データ漏えいや不正アクセス、ランサムウェア被害が発生します。
  • システム不安定:バグの蓄積と未対応ソフトウェアによる動作遅延、予期せぬフリーズが発生します。
  • サポート終了:バージョン期限切れでセキュリティパッチの提供が停止。問題が発生しても対応策がなくなる。

なので、
更新・アップデートは、ちゃんとやるべきものです。

Windows11の更新が「多すぎる」と感じる6つの理由

windows11の更新が多すぎる、
その一番の理由は、

Microsoft が Windows のみを開発・管理し、
ハードウェアはサードパーティに製造・管理を任せている

という構造になっているということです。

一方で MacBookなどは、
Apple がハードウェアとソフトウェアの両方を自社で完全にコントロールしています。

また Apple と Microsoft の

  • 設計思想の違い
  • 対応範囲の違い
  • 更新リリースのしかたの違い

という理由もあります。

更新が多すぎると感じる6つの理由

① ハードウェアとOSが一体か分離してるか
② アップデートの粒度と配信タイミングの違い
③ デバイスドライバーと周辺機器更新の違い
④ 古い環境やレガシーコードの扱いの違い
⑤ サイバー攻撃の件数の違い
⑥ ユーザーへの見え方・制御の違い

① ハードウェアとOSが一体か分離してるか

macOS

macOS は、
Apple 自身が作った、限られた種類の Mac ハードウェアだけを対象に設計・テストされています。

ハードとOSを一体で設計しているので、
Apple が製造した数種類のモデル(MacBook, iMac, Mac mini など)だけをサポートすれば済みます。

Windows

Windows は、
世界中の膨大な数のメーカー・自作 PC・周辺機器・ドライバ組み合わせをサポートしています。

新しいデバイスやバグが見つかるたびに、
ドライバーの更新や修正パッチが必要になります。

結果としてアップデート回数が増えます。

② アップデートの粒度と配信タイミングの違い

次の理由で、
Windows は「通知がしょっちゅう出る」、
macOS は「たまに大きいアップデートの通知が来る」という印象になりやすいです。

macOS

macOS は、

  • 年 1 回程度のメジャーアップデート(OS名が変わる)、
  • 数回の比較的大きめのマイナーアップデート+必要なセキュリティアップデート

という形で、まとめて変更を入れる傾向があります。

Windows

Windows は、

  • 毎月の「月例パッチ(Patch Tuesday)」、
  • 機能更新、
  • ドライバ更新な

ど、細かく分割して頻繁に配信します。

③ デバイスドライバーと周辺機器更新の違い

この違いも、「Windows はやたらアップデートが多い」という体感につながります。

macOS

Mac は
すべてのコンポーネントが自社製(または自社最適化済み)です。

OS のアップデートの中に
ドライバー更新もすべて含まれており、
個別に降ってくることがありません。

サポートするデバイスもかなり絞られており、
ドライバ起因の頻繁なパッチが相対的に少なくて済みます。

Windows

Windows は、
膨大な数のサードパーティ製ドライバー
OS 更新や Windows Update 経由で頻繁に更新されます。

④ 古い環境やレガシーコードの扱いの違い

macOS

macOS は、
新しいメジャーバージョンごとに、
積極的に古い Mac のサポートを打ち切ります

例: Ventura で 2017 年以前の多くの Mac が対象外

対象を新しめの機種に絞るぶん、
テスト対象が減り、更新内容をある程度まとめやすくなります。

Windows

一方 Windows は、
かなり古いハードウェアでも動き続けるケースが多く、
そのぶん細かい修正や互換性対応が継続的に必要になります。

それに Windows は
古いソフトを動かすための「過去のコード(レガシーコード)」を多く内包しています。

それが原因で発生する不具合の修正も多くなりがちです。

⑤ サイバー攻撃の件数の違い

macOS

macOSへのサイバー攻撃は、Windowsに比べて検出件数が少ないです。

ですので、それほどセキュリティパッチの数は多くはありません。

macOSはマルウェア検出が13%(60K件)、ウイルスやトロイの木馬が主です。(Surfshark 2025年レポート)ですが、2025年にバックドアが67%増加、情報窃取型マルウェアが17%増え、66%のユーザーが脅威に遭遇しています。(Moonlock 2025年レポート

Windows

Windows は世界中で圧倒的なシェアを持つため、サイバー攻撃の標的になりやすいです。

そのためにセキュリティパッチの数が多いです。

Windowsは市場シェアが大きく(約71%)、マルウェア検出の87%(419K件/2025年)を占め、macOS の 7倍以上の攻撃を受けています。 (Surfshark 2025年レポート

⑥ ユーザーへの見え方・制御の違い

macOS は「まとめ方」と「見せ方」が違うため、Windows より少なく感じることが多いです。

macOS

macOS は、
ユーザーがタイミングを選んでインストールする設計です。

通知も比較的控えめなので、「そんなに頻繁に来ていない」と感じやすいです。

Windows

Windows は、

  • 再起動時に強制的に更新が走る、
  • シャットダウン時に「更新してシャットダウン」と表示される

など、ユーザーの作業を中断する形なので、
アップデートが意識に上りやすいです。

結論:更新のストレスを減らしたいなら MacBook がおすすめ

更新のストレスを減らしたいなら、MacBook のほうが現実的でシンプルな解決策です。

MacBook は安定してるし、ユーザーにも優しいからです。

Linuxは、初期設定が大変です・・・。

Windows11の更新が多く感じられるのは、
幅広いハードウェアや利用環境を前提とした設計によるものです。

その結果、更新の通知が増え、
あなたがなにかやろうとするたびに、作業を止められる場面がふえます。

一方でmacOSは、
ハードとOSを一体で管理する設計のため、
更新がまとまって、更新通知の回数も減ります。

もし更新を負担と感じているなら、
Windows をカスタマイズしながらムリに使いつづけるより
生活や作業の邪魔をされない MacBook がおすすめです。

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